スバル：「電波変換！ 星河 スバル、オン・エア！！」
スバル：「……… ど、どこ…ここ？
うわっ！ 何だ、この格好！？
う、うわわ！！ボ、ボクの手が…！！」
ロック：「いちいち 大声を出すな！！男だろうが！
いいか、ここは 電波世界…
お前は オレと融合して 電波化したんだ」
スバル：「ゆ、融合って、ボクと キミが 合体 しちゃったってこと！？
それに電波化だって！？
冗談じゃないよ！
今すぐ 元に戻してよ！」
ロック：「ガタガタ騒ぐな！
電波ウェルスを倒すには お前の力が 必要なんだ」
スバル：「ボ、ボクなんて、何の力にも ならないよ…」
ロック：「いいか、よくきけ…
シャクな 話だが、どうやらオレは この星では
ＦＭプラネットにいた時ほどの 力は出ない
この星で 力を発揮するには この星のものと 融合する 必要があるんだ
こうやって オレたちが 合体して 電波化することを 「ウェーブイン」、
そして、電波世界から 元の現実世界に戻ることを「ウェーブアウト」と呼ぶ
ウェーブアウトしたい時は、Ｒボタンを 押すんだ
とはいえ、今すぐウェーブアウト されても 困るがな」
スバル：「ち、ちょっと待って…
ウェーブインして、ボクとキミが 合体した
ってことは キミが 力を 発揮できるってことだろ…？
って、ことは…」
ロック：「だから、今から 電波ウィルスを 倒しに行くんだ
このウィーブロードを 伝って、機関車の 電脳世界に行き、電波ウィルスを 叩く
準備はいいな！？」
スバル：「じ、準備って、ボ、ボクも 戦うの！？
ボクじゃ 絶対に無理だって！
戦い方なんて 全く 分かんないよ！」
ロック：「黙れ！
機関車を 止める為には それしか方法はないんだ！
戦い方は オレが 教えてやる！
機関車の電脳世界に 向かうぞ！！」
スバル：「そ、そんな…無茶だって！！
どうやって 機関車の電脳世界ってとこに 入るんだよ！？」
ロック：「機関車に できるだけ 近づいてから、
機関車を タッチするんだ そうすりゃ 勝手に飛んで行ける
何せ、オレたちは 電波だからな！！
それで、何を すればいいか 忘れた時は Ｌボタンを 押して 思い出しな！
さぁ、行くぜ！！」
スバル：「ここまで北は いいけど、ここから どうすればいいの？」
ロック：「機関車を タッチしな！」
スバル：「え…？」
ロック：「画面をタッチするんだよ！
オレたちの 身体は電波だ
電波を 受信する 電脳世界があれば 入り込むことができる
見てみる、機関車の上に 小さなウェーブホールが 見えてるだろ？」
スバル：「う、うん…」
ロック：「あれが ピカピカ光っていれば、その電脳世界が、外部からの 電波を 受け付けている証拠だ」
スバル：「な、なるほど…」
ロック：「見ての通り、機関車は 電波を 受信できる 状態だ！！
とくでくぜ！！」
スバル：「と、跳んでくって…」
スバル：「ウワァァァッ！！」
ロック：「覚えておきな、
オレたち ＦＭ星人は こうやって 電脳世界に 潜り込むんだ！！
そうら、出口が見えてきたぜ！！」
スバル：「こ、ここは…？」
ロック：「ここが 機関車の電脳世界だ
簡単に言えば、機関車のコンピュータの中って所か
このエリアの どこかに 電波ウィルスが いやがる
捜して 打った押すぞ！！」
スバル：「で、電波ウィルス…」
スバル：「い、いた…」
スバル：「あ、あれを やっつけるの？
デリートするどころか、こっちが やられちゃうって…」
ロック：「戦い方は オレが 教えてやるって いっただろう！
ここで 戦わなけりゃ ウチに帰れないぜ」
スバル：「そんなこと言ったって 怖いよ…！！」
ロック：「フン、お前の親父は そんな 腰抜けじゃなかったぜ！」
スバル：「…もし、あのウィルスを 倒すことができから、
父さんのこと、教えてよ…」
ロック：「…へっ、考えといてやるぜ」
スバル：「…や、やっばり 怖い…」
ロック：「泣き言なら、こいつらを 倒した後にしな！！
いいか、オレの 言うとおりに 戦うんだぞ！
行くぜ！！」
スバル：「う、うわーーーっ！！」
スバル：「か、かった…」
ロック：「思ったより やるじゃないか
…お前 気に入ったぜ、暫く お前の所で 世話になるぜ！」
スバル：「暫く 世話になる？ そんなの やだよ！
もう こんな目に会うのは 真っ平ゴメンだよ！」
ロック：「あっそう？
それじゃ お前の親父の ことは 知りたくないんだな？」
スバル：「け、けど、それとこれは 話は 別だろ？」
ロック：「お前が いやだってんなら オレは おさらばするぜ
それじゃ、アバヨ…」
スバル：「…ちょっと待って！！
分かったよ… 暫く ボクのトランサーに 居てもいいから、
父さんのこと、教えてよ…」
ロック：「よし、交渉成立だ 世話になるぜ！！」
（その後、機関車は 無事に 元の位置に戻って 僕らは ウチに帰った…
けど、このロックって 宇宙人、
ホントに 父さんのこと、教えてくれるのかな？）
