スバル:「あの…この子を 一晩 預かって もらいたいんだけど…」
天地:「スバルくんから そんな お願いを されるとは ちょっと驚きだな
…家出 でも したのかい?」
ミソラ:「…見たいなものです
ダ、ダメですか?」
天地:「…フム、何か 悩みが あるみたいだね?」
ミソラ:「は、はい…」
天地:「いや、言わなくてもいいよ
人間生きていれば、何かしらの 悩みは 抱くものさ
それに、ボクもキミ位の時に 何度か 家出をしたことがある
今日は ゆっくりしていったらいい」
ミソラ:「…ホントですか? ありがとうございます!」
天地:「だけど、明日になったらちゃんと ウチに帰るんだぞ
キミが 想っている囲繞に 親御さん キミを 心配しているんだからね」
ミソラ:「……ハイ」
天地:「スバルくん、どうだい、キミも泊まっていくか?」
スバル:「い、いや、ボクは 帰るんで…」
ミソラ:「スバルって謂うんだ…
こんなに 助けてもらって 名前も 聞いてないなんて…ゴメンね
それに、アリガト…」
スバル:「ど、どういたしまして」
天地:「そうだ、いい機会だから 2人でブラザーバンドを 結んだらどうだい!?
スバルくん、キミの父さん いつも 言ってたよ
1人じゃ、解決できない 問題も 誰かと 繋がれば 乗り越えられる
誰かが 自分を 強くしてくれるし、
自分も 誰かの 力になれる
この星の すべての人が ブラザーバンドで繋がって、
お互いを 力づけあいながら 生きている世界になれば サイコーだってね」
スバル:「そ、そんな 突然… ボ、ボクには 無理だよ…」
天地:「フフフ、まぁ いいじゃないか ちょっとだけ 考えてご覧よ」
スバル:「…じ、じゃあ、ちょっとだけ 考えて見る…」
天地:「あぁ、待ってるぞ!」
天地:「あんまり、気を悪く しないで欲しい
あの子は ある理由で 他人と 深い関わりを 持つことに
少しだけ 臆病に なっているんだ…」
ミソラ:「……」
スバル:「ブラザーバンドなんて…」
ロック:「へヘッ!
ホントは ブラザーに なりたいんじゃねえのか?」
スバル:「な、なに 言ってるんだよ ボクには 無理だって…
大体ね、ブラザーバンドを 結ぶには、お互いの 秘密を 交換しなきゃなんないんだよ?
おかしな 宇宙人に 取り付かれているのがバレたら、ブラザーどころじゃないよ!」
ロック:「なにを!!誰が おかしな 宇宙人だってんだよ!?」
スバル:「そんなの1人しか いないだ…」
スバル:「て、停電!?」
天地:「一体 何が起こったんだ!?
緊急使用のバックアップ電源はどうしたんだ!?」
ロック:「ククク、こりゃ ただの 停電じゃないな…」
スバル:「ただの 停電じゃないって、どういうことなんだよ?」
ロック:「ビジライザーを 掛けてみろよ」
スバル:「あ、うん…」
スバル:「あ、あの 丸いのは 何?」
ロック:「ヘイジのオッサンが言ってた ゼット波ってヤツだ!
ゼット波が 一箇所に 集まると あんな感じになって ウィルスを生み出す
放って置けば、FM星人を 呼び寄せちまう かも知れないぜ
なんにせよ、あの電磁波ボールは 打っ壊さない限りは 消えないぜ
まぁ、別に オレたちには カンケーのないことだがな」
スバル:「…けど、このまま 放って置く訳にも いかないよ!!」
ロック:「やめとけって、電磁波ボールは この研究所の中に いくつも あるんだぞ?」
スバル:「だけど、やるしかないよ!
電磁波ボールは 人間には こわせないんだろ?」
ロック:「分かったよ、退屈しのぎに つきあってやるよ
因みに…
この研究所の中に 発生した 電磁波ボールは 全部で5つだ
全部 粒さねぇと 停電は なおらねえぜ」
スバル:「うん、分かった…」
天地:「…そうか、今は 無理か…
けど、いつか 気持ちが 落ち着いて時に ブラザーに なればいいさ」
ミソラ:「あ、あの…よかったら、ちょっと お話しない?」
スバル:「か、かまわないけど…」
ミソラ:「それじゃ、屋上で 待っててくれる?」
スバル:「う、うん…」