(事件から 3日後…
響ミソラの 引退ライブが コダマタウンの 展望台で 行われた…)
ミソラ:「みんな、今日は 来てくれて ありがとう!!
次が、最後の曲です!!
「グッナイ ママ」」
ミソラ:「ラララララ ラララララ ララ ラララ ラララ ララ ラララララ ララ ラララ」
ミソラ:「みんな…グス……今まで 応援してくれて…ありがとう…
勝手に ライブを…中止したりして……本当に ゴメンなさい
わたしの 心が 弱かったせいで みんなに 迷惑を かけちゃったね…
…今日…わたしは 引退します…
けど、この 引退は 昨日までの 弱いわたしからの 卒業…
いつの日か、もっと強い わたしになれた時に、
また、みんなの前に 立ちたいと思います…」
みんな:「ミソラちゃん やめないでー!!」
ゴン太:「ウオォーッ!! ミ・ソ・ラァァァッ!!
やめちゃいやだーーー!!」
キザマロ:「ボクらがついてますよ!! だから やめないでくださいー!!」
男:「L・O・V・E アイ ラヴ ミソラーー!!」
みんな:「ミソラちゃーん!!」
ミソラ:「(わたし、こんなにたくさんの 人に 支えられてたんだ…
なのに、わたしってば 自分のことばっかり…)
みんな!!
わたし、絶対 戻ってくるからね!!
ありがとう!!」
スバル:「………」
(ステージが 終っても、拍手は 暫く鳴り止む ことはなかった…
そして…)
ミソラ:「今日は 来てくれてアリガト
キミのお陰で 前に 歩き出せそうだよ…」
スバル:「きっと、キミのお母さんも 空から 見ててくれるよ…」
ミソラ:「…うん
それじゃ…そろそろ 行かなきゃ…
これからは わたし、1人で 頑張っていくから
……ポロ…
ア、アレ…どうしたのかな な、何で 涙が…
わ、わたし、もっと 確り しなくちゃ…いけないのに ひ、ひぇーん…」
スバル:「…ど、どうしたの…!?」
ロック:「あーぁ、泣かしちまったな!
この間 テレビで いってたけど、
地球 じゃ 女を 泣かすってのは 積みになるんだろ?
速く 何とかしねえと、退歩されちまうぜ!」
スバル:「何とかしろったって…
彼女は 1人で生きていこうと 決めたんだ…
ボクなんかに できることなんて……」
大吾:「1人じゃ、解決できない 問題も 誰かと 繋がれば 乗り越えられる
誰かが 自分を 強くしてくれるし、
自分も 誰かの 力になれる
この星の すべての人が ブラザーバンドで繋がって、
お互いを 力付けあいながら 生きている世界になれば サイコーだ」
スバル:「(もし…ブラザーになれたら この子の涙を 止めることが できるのかな…)」
大吾:「誰かが 自分を 強くしてくれるし、
自分も 誰かの 力になれる」
スバル:「…け、けど…ボクなんかに…
………」
大吾:「勇気を 出せ、スバル」
スバル:「(…父さん…)」
ミソラ:「ヒック、ヒック…グス…」
スバル:「あ、あの…その…
…えっと…その…
ボ、ボクの ブラザーに なってください!!」
ミソラ:「ヒック…グスッ… ………
……ウン」
スバル:「そろそろ 行くね…」
スバル:「もう、大丈夫?」
ミソラ:「ウン、大丈夫だよ
これから先も、きっと、大丈夫
だって、わたしたち 繋がってるから
広い世界の中で わたしは 1人じゃないって 確信がもてるから…
クヨクヨした わたしとは 今日で お別れ!!
これからは 新しい わたしになるために 頑張っていけると思う
きっと、スバルくんも、新しい スバルくんに なれるはずだよ!
一緒に がんばろ!」
スバル:「う、うん…
あ、それと 交換した 秘密は 絶対に言っちゃ ダメだからね」
ミソラ:「トランサーの中に 宇宙人が 居候してるってことでしょ?
例え誰かに 教えても、信じてもらえない だろうけどね!!」
???:「オォーッ!! 何だ このゼット波は!?」
スバル:「あの人なら 信じてくれるよ
けど、まずいな…ここじゃ、逃げ場所がないよ」
ミソラ:「ハープ、行くよ!」
ミソラ:「それっ!」
ミソラ:「それじゃ、わたし 行くね!
また、連絡するからね…アリガト!
それから、これからも ヨロシクね」
スバル:「ポ、ポカーン…」
ハープ:「それじゃね、ロック
長い お付き合いに なりそうね、ウフフ…」
スバル:「ブラザーバンドって、あんなに 効き目があるの…?」
ロック:「オレに 聞くんじゃねぇよ!
全く、偉いのと ブラザーになっちまったんじゃねえのか?」
スバル:「(ブラザーバンドか…
これで 少しはボクも 強くなれたのかな…
…ねぇ、父さん?)
………あっ!」
スバル:「な、何だ…? ペンダントが!!
こ、これって、一体…?」
スバル:「…消えた…
な、なんだったんだ?
まさか、父さんからの メッセージとかじゃ…」
ロック:「オイ、そんなことよりよ、あのオッサンが 伸びてる間に 帰ったほうが よくないか?
ペンダントの ことは お前の お袋が なにか 知ってるんじゃないのか?」
スバル:「そうか、母さんに 聞けば 何か 分かるかもしれないな
今日は ひとまず ウチに帰らなくちゃ」