以下翻譯源自「光坂高校中文部漢化組」,部分語句我有再做修正。
深藍色的部分是朋也的台詞,深紅色的部分是渚的台詞,黑色則是內心獨白。
(BGM:渚~坂の下の別れ)

「渚…」
「渚…」
渚は目を閉じていた。
渚緊閉著雙眼。
憔悴しきった顔…
面容相當憔悴…
「渚…」
「渚…」
呼びかける。
我呼喚著她。
「渚ぁ…」
「渚…」
目に涙が溜まりだす…
眼裡盈滿了淚水…
それが零れようとした瞬間。
就在眼淚就要奪眶而出的瞬間。
手が強く握り直された。
手再一次被緊緊地握住。
「渚!」
「渚!」

「…朋也くん」
「…朋也君」
その目が薄く開かれた。
渚微微張開了眼睛。
まだ視界がぼやけるのか、俺の顔をそれは見ていなかった。
大概是因為視線依然模糊,渚並沒有看著我的臉。
「ここだ、渚…」
「我在這裡,渚…」
顔を近づける。
我將臉湊近。
ようやく、目が合った。
與她的視線交合。
「わたし…がんばれました…」
「我…很努力了…」
「ああ。そうだ…やったんだよ、渚…」
「嗯。是呀…你很努力了,渚…」
「聞こえるだろ、俺たちの子供の泣き声…」
「聽到了嗎,我們的孩子的哭聲…」
「はい…」
「嗯…」
「ほら、最初に抱いてる俺…」
「你看,我是第一個抱的…」
「はい、かわいいです…」
「嗯,很可愛…」
「ああ…俺たちの子だぞ。汐だ」
「是啊…這是我們的孩子。汐」
「しおちゃん…」
「小汐…」
「あれがついてないから、女の子じゃないかな…」
「沒有那個,看起來是女孩子了…」
「そうですよね、早苗さん…」
「是吧,早苗阿姨…」
「ほら、やっぱりそうだ…女の子だ…」
「你看,果然是呢…女孩子…」
「元気な女の子だぞ…」
「健康的女孩子喔…」
「よかったです…」
「太好了…」
「ああ、よくやった…本当に…」
「是啊,真是太好了…真的…」
「はい…」
「嗯…」
「………」
「………」
「でも…」
「不過…」
「疲れてしまいました…」
「好累…」
「あ、ああ…」
「啊,啊啊…」
「だから…」
「所以…」
「少しだけ休ませてください…」
「讓我休息一會吧…」

「………」
「………」
俺は不安になる。
我有點不安。
いやに…渚の顔が青白かったから。
渚的臉色蒼白得可怕。
「………」
「………」
周りが騒がしく、どたどたしている。
週遭的腳步聲吵雜不已。
なにをやっているのだろうか…。
到底是在做什麼事情…。
オッサンの怒声や…早苗さんの慌てた声まで聞こえてくる。
可以聽得見大叔的怒吼…還有早苗阿姨慌亂的聲音。
みんな静かにしてほしい。
真希望大家能安靜一點。
俺は穏やかに渚と話をしたいんだから。
這樣我才能好好地與渚說話。
「な、渚…」
「我說,渚…」
「待ってくれよ、渚…」
「等我一下,渚…」
「もう少し話をしてよう…」
「我只稍微說幾句話…」
「聞いてくれてるだけで、いいから…」
「你聽著就可以了…」
「はい…」
「嗯…」
「………」
「………」
「ほら、俺たちの子だ…」
「你看,這是我們的孩子…」
「おまえと俺の子だ…」
「是你和我的孩子…」
「猿みたいな顔だよな…」
「臉還真像猴子啊…」
「すんげー小さい…」
「看起來好小…」
「呼んでみるからな、俺…」
「我試著叫一下吧…」
「汐…」
「汐…」
「パパだぞ、汐…」
「是爸爸喔,汐…」
「こっちがママだぞ…」
「這是媽媽喔…」
「はは…無視された」
「哈哈…被無視了」
「って、わかるわけないよな…」
「不過也是,不可能會聽懂的…」
「………」
「………」
渚はもう喋ることはなかった。
渚什麼話都沒有說。
けど、俺の手を握っていた。
只是握著我的手。
離れてしまわないよう…強く、強く。
就像不願分開一般…緊緊地、緊緊地握著。
「子供の成長なんてさ、きっと、あっというまだぞ…」
「小孩子一轉眼就會長大的喔…」
「すぐ大きくなってさ…幼稚園に入園して…」
「很快就會長大…然後去上幼稚園…」
「俺とおまえが付き添って入園式なんてさ…すごく滑稽な姿だよな、きっと…」
「我和你一起去參加入園典禮…樣子一定非常滑稽…」
「まだまだ子供のような俺たちが、子供連れてんだ…」
「看起來還是孩子的我們,卻已帶著孩子…」
「面白いよな、きっと…」
「一定很有趣…」

渚も微笑む。
渚也露出微笑。
「小学校に入ってさ、授業参観とか、運動会とかさ…家族でやるんだぜ…」
「等到小學的時候,就去參觀上課和運動會…全家一起出動…」
「これもすごく見物だ…」
「一定也很有趣…」
「なんて、滑稽な姿なんだろう…俺たちは…」
「總覺得,我們的樣子會很好笑…」
「そんなの、一番に馬鹿にするような奴だったのにさ…」
「就好像是最笨的傢伙一樣…」

こく、と頷く。
渚點了點頭。
「でもさ、おまえ…」
「可是,你啊…」
「お腹の中にいるこいつに、だんご大家族ばっか聴かせてたからさ…」
「在懷了這孩子之後,整天就只說些糰子大家族的事情給她聽…」
「おまえと同じ趣味にならないか、心配だよ、俺は…」
「我真擔心這孩子會不會和你有相同的興趣…」
「渚の可愛いところだけ似てくれたらいいな…」
「能和渚一樣可愛…」
「少しぐらい泣き虫でもいいからさ…」
「稍微有點愛哭也沒關係…」
「頑張るときは、頑張る」
「該努力的時候就會很努力」
「そういう子がいいな…」
「如果能這樣的話就好了…」

「不器用でもいいからさ…」
「就算稍微有點笨也沒關係…」
「思いやりがあって…」
「只要懂得如何關心別人…」
「他人のためにも一生懸命になれる…」
「可以為了他人而不斷努力…」
「そんなおまえの…ようにさ…」
「就像你…一樣…」
「なってくれたら…」
「如果是這樣…」
「いいな…」
「該有多好…」
…視界がぼやけていた。
…視野漸漸模糊了起來。
いつの間にか、目に涙が溜まっていた。
不知何時,眼裡已盈滿了淚水。
そして、それが流れるのを止めることができなかった。
然後源源不斷地流了出來。
なんなんだろう、この不安は。胸の痛みは。
為什麼心底會如此不安與痛苦。
俺は、渚と穏やかに話をしたいだけなのに…。
明明只是想和渚輕鬆地說幾句話…。
「な、渚…」
「我說,渚…」
でももう…話すことがなかった。
但是…已經什麼都說不出來了。
「………」
「………」
渚の手から力が抜けていた。
渚的手慢慢鬆開了。
「渚っ…渚っ…!」
「渚…渚…!」
それを必死で、掴み直す。
我拼命地握住她的手。
「渚…」
「渚…」
「行くんじゃないぞ、どこにも…」
「哪裡都不要去…」
泣き声で言った。
我哭泣著。
「ずっと、俺のそばにいてくれるって…そう言ってくれたよな…」
「不是說好要一直陪在我身邊嗎…」
「それが…俺の見つけた夢なんだから…」
「這就是…我全部的夢想啊…」
「生きてたって、いいことなんて何もない…」
「曾經以為這一生不會再有什麼好事…」
「くそ面白くもない人生だって…」
「以為就會這樣平淡無味地度過…」
「そう思ってた奴が、やっと見つけた夢なんだから…」
「是你給了這樣的我夢想…」
「生きる希望なんだから…」
「那就是我活著的希望…」
「な、渚…」
「我說,渚…」
「渚ぁ…」
「渚…」
名を呼び続けた。
我呼喚著渚的名字。
…いつまでも、いつまでも。
…一直呼喚著、一直呼喚著。
眩しい光の中にいた。
被炫目的光芒所包圍。
今まで暗いところにいたから、目が慣れていないだけだ。
因為至今為止都在很暗的地方,眼睛還無法適應。
すぐ、まぶしさは薄らぎ、背景が陰影を作り始める。
很快,光線暗淡了下來,四周的景色呈現在眼前。
そこは、あの場所だった。
這裡是,那個地方。

校門の坂の下。
校門前的坡道下。
そこに、またあいつはいた。
她又站在那裡了。
じっと、高くにある校門を見上げていた。
定睛望著高處的校門。
俺は声をかけるのをためらった。
我猶豫著要不要去和她說話。
どうしてか、わからなかったけど…。
為什麼會猶豫,我也不太清楚…
何を考えているのだろう。あいつは、時折うつむいて、ため息をついていた。
她是在考慮什麼吧。不時地低頭嘆氣。
ずいぶん、時間が経った。
過了一段時間後。
あいつは…校門に背を向けるように振り返った。
她…轉過身來,背對著校門。
俺のほうを見た。
看見了我。
そして、歩き出す。
然後邁開腳步。
見知らぬ俺の脇を抜けて。
默默地從我身邊經過。
…声をかけなければ。
…如果不和她說話的話。
でも…
但是…
そうしないほうが良かったんじゃないのか…。
不去理她會不會比較好…。
俺なんかと出会わなかったほうが…
沒有與我相遇…
このまま、別々の道を歩いたほうが、良かったんじゃないのか。
就這樣走上不同的道路,會不會比較好呢。
だけど…
但是…
俺は…
我…
…俺はっ…
…我…
「…渚っ!」
「…渚!」
その名を叫んでいた。
叫出了那個名字。
「俺は、ここにいるぞっ!」
「我在這裡啊!」
「………」
「………」
渚がもう一度、振り返る。
渚又再一次轉過身來。
俺の顔を見た。
看著我的臉。

「…よかったです」
「…太好了」
「声かけてもらえて」
「向我說話了」
「そうかよ…」
「是啊…」
「もしかしたら、朋也くん…わたしと出会わなければよかったとか…」
「或許朋也君…覺得還是不要與我相遇比較好…」
「そんなこと思ってるんじゃないかって…」
「我一直這麼擔心著…」
「すごく不安でした…」
「非常地不安…」
「………」
「………」
「でも、わたしは、朋也くんと出会えてよかったです」
「不過,我能與朋也君相遇真是太好了」
「とても、幸せでした」
「非常地幸福」
「そうかよ…」
「是啊…」
「だから、どうか…」
「所以請你…」

「もう、迷わないでください」
「不要再迷惘了」
「これから先、どんなことが待っていようとも…」
「無論前方有什麼樣的事物在等待…」
「わたしと出会えたこと、後悔しないでください」
「請不要後悔與我相遇」
「ずっと…いつまでも、強く生きてください」
「一直…永遠堅強地活下去」
「………」
「………」

「ダメ、でしょうか…」
「不行嗎…」
「………」
「………」
「いや…」
「不…」
「わかった…」
「我知道了…」
「後悔しない…」
「我不會後悔…」
「おまえと出会えたこと、胸を張って…生き続ける」
「與你相遇以來,我會挺起胸膛…繼續活下去」
「強く、生き続ける」
「堅強地活下去」

「そうですか…」
「是嗎…」
「ありがとうございます」
「謝謝你」
にっこりと微笑んだ。
渚輕輕地笑了。
「じゃ、いこうか」
「那麼,走吧」
「はい」
「嗯」
遠い日々を後に…
往日的時光之後…
「朋也くんも、だんご大家族、好きになってほしいです」
「希望朋也君也能喜歡糰子大家族」
「そうだな、考えておくよ」
「是嗎,我會考慮的」
「はいっ」
「嗯」
[b] 俺たちは上り始める[/b]
[b] 我們一起登上[/b]
[b] 長い長い、坂道を[/b]
[b] 長長的,長長的坡道[/b]
