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第16話「白い闇」(原作台詞版)

樓主 Amory amory626
[b]第16話「白い闇」(原作台詞版)[/b]

以下翻譯源自「光坂高校中文部漢化組」,部分語句我有再做修正。
深藍色的部分是朋也的台詞,深紅色的部分是渚的台詞,黑色則是內心獨白。





  (BGM:渚~坂の下の別れ)


  「渚…」
  「渚…」

  渚は目を閉じていた。
  渚緊閉著雙眼。
  憔悴しきった顔…
  面容相當憔悴…

  「渚…」
  「渚…」

  呼びかける。
  我呼喚著她。

  「渚ぁ…」
  「渚…」

  目に涙が溜まりだす…
  眼裡盈滿了淚水…
  それが零れようとした瞬間。
  就在眼淚就要奪眶而出的瞬間。
  手が強く握り直された。
  手再一次被緊緊地握住。

  「渚!」
  「渚!」


  「…朋也くん」
  「…朋也君」

  その目が薄く開かれた。
  渚微微張開了眼睛。
  まだ視界がぼやけるのか、俺の顔をそれは見ていなかった。
  大概是因為視線依然模糊,渚並沒有看著我的臉。

  「ここだ、渚…」
  「我在這裡,渚…」

  顔を近づける。
  我將臉湊近。
  ようやく、目が合った。
  與她的視線交合。

  「わたし…がんばれました…」
  「我…很努力了…」

  「ああ。そうだ…やったんだよ、渚…」
  「嗯。是呀…你很努力了,渚…」
  「聞こえるだろ、俺たちの子供の泣き声…」
  「聽到了嗎,我們的孩子的哭聲…」

  「はい…」
  「嗯…」

  「ほら、最初に抱いてる俺…」
  「你看,我是第一個抱的…」

  「はい、かわいいです…」
  「嗯,很可愛…」

  「ああ…俺たちの子だぞ。汐だ」
  「是啊…這是我們的孩子。汐」

  「しおちゃん…」
  「小汐…」

  「あれがついてないから、女の子じゃないかな…」
  「沒有那個,看起來是女孩子了…」
  「そうですよね、早苗さん…」
  「是吧,早苗阿姨…」
  「ほら、やっぱりそうだ…女の子だ…」
  「你看,果然是呢…女孩子…」
  「元気な女の子だぞ…」
  「健康的女孩子喔…」

  「よかったです…」
  「太好了…」

  「ああ、よくやった…本当に…」
  「是啊,真是太好了…真的…」

  「はい…」
  「嗯…」
  「………」
  「………」
  「でも…」
  「不過…」
  「疲れてしまいました…」
  「好累…」

  「あ、ああ…」
  「啊,啊啊…」

  「だから…」
  「所以…」
  「少しだけ休ませてください…」
  「讓我休息一會吧…」


  「………」
  「………」

  俺は不安になる。
  我有點不安。
  いやに…渚の顔が青白かったから。
  渚的臉色蒼白得可怕。

  「………」
  「………」

  周りが騒がしく、どたどたしている。
  週遭的腳步聲吵雜不已。
  なにをやっているのだろうか…。
  到底是在做什麼事情…。
  オッサンの怒声や…早苗さんの慌てた声まで聞こえてくる。
  可以聽得見大叔的怒吼…還有早苗阿姨慌亂的聲音。
  みんな静かにしてほしい。
  真希望大家能安靜一點。
  俺は穏やかに渚と話をしたいんだから。
  這樣我才能好好地與渚說話。

  「な、渚…」
  「我說,渚…」
  「待ってくれよ、渚…」
  「等我一下,渚…」
  「もう少し話をしてよう…」
  「我只稍微說幾句話…」
  「聞いてくれてるだけで、いいから…」
  「你聽著就可以了…」

  「はい…」
  「嗯…」
  「………」
  「………」

  「ほら、俺たちの子だ…」
  「你看,這是我們的孩子…」
  「おまえと俺の子だ…」
  「是你和我的孩子…」
  「猿みたいな顔だよな…」
  「臉還真像猴子啊…」
  「すんげー小さい…」
  「看起來好小…」
  「呼んでみるからな、俺…」
  「我試著叫一下吧…」
  「汐…」
  「汐…」
  「パパだぞ、汐…」
  「是爸爸喔,汐…」
  「こっちがママだぞ…」
  「這是媽媽喔…」
  「はは…無視された」
  「哈哈…被無視了」
  「って、わかるわけないよな…」
  「不過也是,不可能會聽懂的…」

  「………」
  「………」

  渚はもう喋ることはなかった。
  渚什麼話都沒有說。
  けど、俺の手を握っていた。
  只是握著我的手。
  離れてしまわないよう…強く、強く。
  就像不願分開一般…緊緊地、緊緊地握著。

  「子供の成長なんてさ、きっと、あっというまだぞ…」
  「小孩子一轉眼就會長大的喔…」
  「すぐ大きくなってさ…幼稚園に入園して…」
  「很快就會長大…然後去上幼稚園…」
  「俺とおまえが付き添って入園式なんてさ…すごく滑稽な姿だよな、きっと…」
  「我和你一起去參加入園典禮…樣子一定非常滑稽…」
  「まだまだ子供のような俺たちが、子供連れてんだ…」
  「看起來還是孩子的我們,卻已帶著孩子…」
  「面白いよな、きっと…」
  「一定很有趣…」


  渚も微笑む。
  渚也露出微笑。

  「小学校に入ってさ、授業参観とか、運動会とかさ…家族でやるんだぜ…」
  「等到小學的時候,就去參觀上課和運動會…全家一起出動…」
  「これもすごく見物だ…」
  「一定也很有趣…」
  「なんて、滑稽な姿なんだろう…俺たちは…」
  「總覺得,我們的樣子會很好笑…」
  「そんなの、一番に馬鹿にするような奴だったのにさ…」
  「就好像是最笨的傢伙一樣…」


  こく、と頷く。
  渚點了點頭。

  「でもさ、おまえ…」
  「可是,你啊…」
  「お腹の中にいるこいつに、だんご大家族ばっか聴かせてたからさ…」
  「在懷了這孩子之後,整天就只說些糰子大家族的事情給她聽…」
  「おまえと同じ趣味にならないか、心配だよ、俺は…」
  「我真擔心這孩子會不會和你有相同的興趣…」
  「渚の可愛いところだけ似てくれたらいいな…」
  「能和渚一樣可愛…」
  「少しぐらい泣き虫でもいいからさ…」
  「稍微有點愛哭也沒關係…」
  「頑張るときは、頑張る」
  「該努力的時候就會很努力」
  「そういう子がいいな…」
  「如果能這樣的話就好了…」


  「不器用でもいいからさ…」
  「就算稍微有點笨也沒關係…」
  「思いやりがあって…」
  「只要懂得如何關心別人…」
  「他人のためにも一生懸命になれる…」
  「可以為了他人而不斷努力…」
  「そんなおまえの…ようにさ…」
  「就像你…一樣…」
  「なってくれたら…」
  「如果是這樣…」
  「いいな…」
  「該有多好…」

  …視界がぼやけていた。
  …視野漸漸模糊了起來。
  いつの間にか、目に涙が溜まっていた。
  不知何時,眼裡已盈滿了淚水。
  そして、それが流れるのを止めることができなかった。
  然後源源不斷地流了出來。
  なんなんだろう、この不安は。胸の痛みは。
  為什麼心底會如此不安與痛苦。
  俺は、渚と穏やかに話をしたいだけなのに…。
  明明只是想和渚輕鬆地說幾句話…。

  「な、渚…」
  「我說,渚…」

  でももう…話すことがなかった。
  但是…已經什麼都說不出來了。

  「………」
  「………」

  渚の手から力が抜けていた。
  渚的手慢慢鬆開了。

  「渚っ…渚っ…!」
  「渚…渚…!」

  それを必死で、掴み直す。
  我拼命地握住她的手。

  「渚…」
  「渚…」
  「行くんじゃないぞ、どこにも…」
  「哪裡都不要去…」

  泣き声で言った。
  我哭泣著。

  「ずっと、俺のそばにいてくれるって…そう言ってくれたよな…」
  「不是說好要一直陪在我身邊嗎…」
  「それが…俺の見つけた夢なんだから…」
  「這就是…我全部的夢想啊…」
  「生きてたって、いいことなんて何もない…」
  「曾經以為這一生不會再有什麼好事…」
  「くそ面白くもない人生だって…」
  「以為就會這樣平淡無味地度過…」
  「そう思ってた奴が、やっと見つけた夢なんだから…」
  「是你給了這樣的我夢想…」
  「生きる希望なんだから…」
  「那就是我活著的希望…」
  「な、渚…」
  「我說,渚…」
  「渚ぁ…」
  「渚…」

  名を呼び続けた。
  我呼喚著渚的名字。
  …いつまでも、いつまでも。
  …一直呼喚著、一直呼喚著。






























  眩しい光の中にいた。
  被炫目的光芒所包圍。
  今まで暗いところにいたから、目が慣れていないだけだ。
  因為至今為止都在很暗的地方,眼睛還無法適應。
  すぐ、まぶしさは薄らぎ、背景が陰影を作り始める。
  很快,光線暗淡了下來,四周的景色呈現在眼前。
  そこは、あの場所だった。
  這裡是,那個地方。


  校門の坂の下。
  校門前的坡道下。
  そこに、またあいつはいた。
  她又站在那裡了。
  じっと、高くにある校門を見上げていた。
  定睛望著高處的校門。
  俺は声をかけるのをためらった。
  我猶豫著要不要去和她說話。
  どうしてか、わからなかったけど…。
  為什麼會猶豫,我也不太清楚…
  何を考えているのだろう。あいつは、時折うつむいて、ため息をついていた。
  她是在考慮什麼吧。不時地低頭嘆氣。
  ずいぶん、時間が経った。
  過了一段時間後。
  あいつは…校門に背を向けるように振り返った。
  她…轉過身來,背對著校門。
  俺のほうを見た。
  看見了我。
  そして、歩き出す。
  然後邁開腳步。
  見知らぬ俺の脇を抜けて。
  默默地從我身邊經過。
  …声をかけなければ。
  …如果不和她說話的話。
  でも…
  但是…
  そうしないほうが良かったんじゃないのか…。
  不去理她會不會比較好…。
  俺なんかと出会わなかったほうが…
  沒有與我相遇…
  このまま、別々の道を歩いたほうが、良かったんじゃないのか。
  就這樣走上不同的道路,會不會比較好呢。
  だけど…
  但是…
  俺は…
  我…
  …俺はっ…
  …我…

  「…渚っ!」
  「…渚!」

  その名を叫んでいた。
  叫出了那個名字。

  「俺は、ここにいるぞっ!」
  「我在這裡啊!」

  「………」
  「………」

  渚がもう一度、振り返る。
  渚又再一次轉過身來。
  俺の顔を見た。
  看著我的臉。


  「…よかったです」
  「…太好了」
  「声かけてもらえて」
  「向我說話了」

  「そうかよ…」
  「是啊…」

  「もしかしたら、朋也くん…わたしと出会わなければよかったとか…」
  「或許朋也君…覺得還是不要與我相遇比較好…」
  「そんなこと思ってるんじゃないかって…」
  「我一直這麼擔心著…」
  「すごく不安でした…」
  「非常地不安…」

  「………」
  「………」

  「でも、わたしは、朋也くんと出会えてよかったです」
  「不過,我能與朋也君相遇真是太好了」
  「とても、幸せでした」
  「非常地幸福」

  「そうかよ…」
  「是啊…」

  「だから、どうか…」
  「所以請你…」


  「もう、迷わないでください」
  「不要再迷惘了」
  「これから先、どんなことが待っていようとも…」
  「無論前方有什麼樣的事物在等待…」
  「わたしと出会えたこと、後悔しないでください」
  「請不要後悔與我相遇」
  「ずっと…いつまでも、強く生きてください」
  「一直…永遠堅強地活下去」

  「………」
  「………」


  「ダメ、でしょうか…」
  「不行嗎…」

  「………」
  「………」
  「いや…」
  「不…」
  「わかった…」
  「我知道了…」
  「後悔しない…」
  「我不會後悔…」
  「おまえと出会えたこと、胸を張って…生き続ける」
  「與你相遇以來,我會挺起胸膛…繼續活下去」
  「強く、生き続ける」
  「堅強地活下去」


  「そうですか…」
  「是嗎…」
  「ありがとうございます」
  「謝謝你」

  にっこりと微笑んだ。
  渚輕輕地笑了。

  「じゃ、いこうか」
  「那麼,走吧」

  「はい」
  「嗯」

  遠い日々を後に…
  往日的時光之後…

  「朋也くんも、だんご大家族、好きになってほしいです」
  「希望朋也君也能喜歡糰子大家族」

  「そうだな、考えておくよ」
  「是嗎,我會考慮的」

  「はいっ」
  「嗯」










[b]     俺たちは上り始める[/b]
[b]     我們一起登上[/b]
[b]     長い長い、坂道を[/b]
[b]     長長的,長長的坡道[/b]



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