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第19話「家路」(原作台詞版)(上)

樓主 Amory amory626
[b]第19話「家路」(原作台詞版)[/b]

以下翻譯源自「光坂高校中文部漢化組」,部分語句我有再做修正。
深藍色的部分是朋也的台詞,藍色的部分是直幸的台詞,深紅色的部分是早苗和汐的台詞,紅色的部分是秋生的台詞,黑色則是內心獨白。





  (BGM:Ana)


  「おかえりなさい」
  「歡迎回來。」

  早苗さんは笑顔で、そう俺を出迎えた。
  早苗阿姨帶著笑容迎接我們。

  「楽しかったですか?」
  「玩得開心嗎?」

  そういうことをのうのうと訊けるところが、この人の美点なのだろうか…。
  能夠輕鬆地問出這種問題,正是早苗阿姨的優點吧…。

  「早苗さん」
  「早苗阿姨。」

  「はい」
  「嗯。」

  「今度、デートしてくださいね」
  「下次和我約會吧。」

  「はい?」
  「啊?」

  「だって、約束が違ったじゃないですかっ…いきなり急用で行けないだなんて」
  「因為你違反了約定…明明說過不會突然跑掉。」

  「俺、早苗さんと旅行できるの楽しみにしてたんですから」
  「我當初可是很期待和早苗阿姨一起去旅行的。」

  「はいはい、埋め合わせはいくらでもしますよ」
  「好好,要怎麼補償都可以。」

  「お願いしますよ、ったく…」
  「真是的,那就說定囉…」

  「あ、それと」
  「啊,還有。」

  「はい」
  「嗯。」

  「今日から汐は俺と一緒にアパートで暮らしますから」
  「從今天開始我就要將汐接到公寓去一起住了。」

  「はいっ」
  「好的。」


  俺は、勇気を持って、そこに立っていた。
  我終於鼓起勇氣,站立在這裡。
  渚の部屋。
  渚的房間。
  整頓はされているが、あの頃のままだった。
  現在仍保持著和那個時候一模一樣,是因為有人一直在整理吧。
  あの日以来、引き取ってもらっていた、だんごのぬいぐるみを抱え上げる。
  我抱起了從那天開始就沒有再拿出來過的糰子布娃娃。
  そして、その中に顔を埋めた。
  然後,將臉埋在裡面。
  この匂いは渚の匂いだろうか…。
  這個味道,是渚嗎…。
  遠いあの日の、渚の匂いだろうか…。
  很久以前的,渚的氣味…。
  目を閉じれば、帰れる気がした。
  閉上眼睛,好像回到了從前。
  いつも隣に渚が居てくれた頃に。
  無論何時都有渚陪在身邊的那段時光。
  でも、そんな夢、もう見たくなかった。
  不過,我再也不會作那樣的夢了。
  汐が置いてきぼりになる。
  因為有汐在我身邊。
  現実をしっかり見据えていかなければ…。
  必須看清現實。
  だから、目を見開いたままで…進み出した時間を、痛みのように感じていた。
  所以,我睜開了眼睛…已經逝去的那段時光,讓我感覺到陣陣痛楚。

  「朋也さん」
  「朋也。」

  声がして、ようやく俺は痛みから解放された。
  一道聲音把我從痛楚中解放了出來。

  「どうしましたか」
  「怎麼了嗎?」


  早苗さんだった。
  是早苗阿姨。

  「早苗さん…」
  「早苗阿姨…」

  「それ持っていきますか」
  「要把那個布偶帶過去嗎?」

  「あ、はい…」
  「嗯,是的…」
  「いいですか」
  「可以嗎?」

  「もちろんです。家族ですから、三つとも持っていってください」
  「當然可以,因為糰子們是一家人,所以三個一起拿過去吧。」

  「はい、そうさせてもらいます」
  「嗯,我也這麼打算。」

  思い出が、思い出であるように。
  回憶永遠只是回憶。

  「早苗さん…」
  「早苗阿姨…」

  「はい」
  「嗯。」

  「すみませんでした、長い間…」
  「長時間以來,抱歉了…」

  「はい?」
  「嗯?」

  「俺がふがいないばっかりに…」
  「我真的很沒用…」

  「汐を…ずっと押しつけたままにして…」
  「一直把汐丟在一旁不管…」
  「俺が父親として、自覚を持てるようになったのも…結局、早苗さんのおかげで…」
  「我能找回身為父親的自覺…也是托早苗阿姨的福…」
  「本当に…早苗さんには一生、頭が上がらないっす」
  「真的…早苗阿姨永遠都是高於我的存在。」

  「いえ…わたしは何も」
  「不…其實我什麼都沒有做。」

  「本当にあいつ…いい子に育ってました…」
  「那孩子能健康地成長著…」
  「全部、早苗さんとオッサンのおかげです…」
  「也全多虧早苗阿姨和大叔的幫忙…」
  「でも、これからは、ちゃんと俺の手で育てます」
  「不過,從今以後,我會用自己的雙手好好養育她。」
  「渚のように、思いやりがあって、そして、強い子に」
  「讓這孩子成長得和渚一樣堅強。」

  「頑張ってくださいね」
  「請加油吧。」

  今日までの日々、どれだけ大変だっただろう。
  直到今天為止,早苗阿姨一定也過得不容易吧。
  ずっと押しつけていた俺に笑顔でエールを送ってくれるなんて。
  就算這樣,也還是一直鼓勵著丟下汐不管的我。
  俺はこれからの人生、どうしていけば、恩返しができるだろう。
  今後要怎麼做,才能報答早苗阿姨的這份恩情呢。

  「何か…何でもいいですから、俺にできることがあればやりますから…」
  「如果…如果有我能做到的事,無論是什麼,請一定要讓我幫忙…」

  「はい?」
  「嗯?」

  「一生かけて、恩返ししたいです」
  「我要用一生來報答您的恩情。」

  「なら、幸せになってください」
  「那麼,請幸福地生活下去。」

  ああ…
  是啊…
  早苗さんは、いつだってそう。
  早苗阿姨就是這樣的一個人。
  いつだって、家族の幸せを思い、そして家族の幸せと共に幸せになれる人だった。
  不管什麼時候,都希望家人能夠幸福,並以此作為自己的幸福。
  この家族はみんなそうだ。
  這個家的人都是這樣。
  オッサンだって同じことを言ってくれるだろう。
  大叔也一定會說出同樣的話吧。
  もし、渚が生きていたとしたら…やはり同じことを。
  如果渚還在的話,也一定會這麼說吧。
  俺も仲間に入れるだろうか。
  我也能成為他們那樣的人嗎。
  人を幸せにして、共に幸せになる家族の仲間に。
  像他們那樣,讓他人幸福,並以此作為自己的幸福。
  今日からはなれるだろうか。
  從今天開始一定能做到吧。
  幸せにしたい小さな家族と共に。
  只要在這個追求幸福的小家庭中,一直生活下去。

  「俺、幸せになりますから…汐と一緒に…」
  「我一定會和汐一起…幸福地生活下去…」

  「はいっ」
  「嗯。」

  「はは…」
  「哈哈…」
  「何回も言ってますけど、また言いますね」
  「雖然說過了好多次了,但我還是要再說一遍。」
  「俺、早苗さんのこと大好きっすよ」
  「我非常喜歡早苗阿姨喔。」

  ばんっ!
  碰!


  「てめぇ、人の嫁を口説いてんじゃねぇよーーーっ!」
  「你這傢伙,竟敢勾引別人的老婆────!」

  耳元で大声。オッサンがふすまを壊すような勢いで開いていた。
  大叔在我耳邊大吼,差點將我耳朵震聾。

  「あ、いや…今のはその女性として好きじゃなくて、人として…」
  「啊,不是…剛才說的喜歡不是指作為女性,而是指作為一個人的她…」

  「え…女性としてのわたしは好きじゃないんですか?」
  「咦…不喜歡作為女性的我嗎?」

  「いや、好きっす」
  「不,也是很喜歡。」

  「てめえぇぇーーーーーーっ!」
  「你這傢伙───────!」

  「い、いや…その、なんていうのかな、ふたりきりでどうこうしたいっていう好きじゃ」
  「不、不…該怎麼說呢,不是想要兩個人獨處做什麼事情的那種喜歡。」

  「さっき、デートに誘われました」
  「剛剛還邀我去約會呢。」

  「あ、そうでしたね」
  「啊,是這樣呢。」

  「ぐああぁーーーーっ! ジェラシィィィーーーーーーっ!」
  「咕啊啊啊────! 好嫉妒啊啊啊──────!」

  頭を抱えて、床を転げ回る。
  大叔抱著頭,在地上打滾。

  「冗談ですよ、秋生さん。本当ですけど」
  「開玩笑的喔,秋生,雖然都是真的。」

  「ぜんぜんフォローになってないっすよ」
  「這樣的解釋一點都不會有作用。」

  「ほらほら、秋生さん。わたしは一生、秋生さんについていきますから」
  「好了好了,秋生,我一生都會陪在你身邊的喔。」

  「本当か…?」
  「真的嗎…?」

  「はいっ」
  「嗯。」
  「だから、朋也さんとも仲良くさせてくださいね」
  「所以,請和朋也好好相處吧。」

  「ちっ…そういうんなら、仕方ねぇな…心は痛むが、目を瞑ろう」
  「唼…既然這麼說了,沒辦法…我就睜一隻眼閉一隻眼吧。」

  ようやく立ち上がる。
  大叔總算站起來了。

  「久しぶりだな、小僧」
  「好久不見了,小子。」

  「あ、ああ…そうだな」
  「啊、是啊…好久不見了。」

  立ち直りの早い人だった。
  這個人恢復得好快。

  「なんだ、死んだ魚みたいな目ぇしてた奴が、復活してるじゃねぇか」
  「怎麼啦,你這總是掛著雙死魚眼的傢伙,終於肯振作起來了嗎?」

  「そうかな…」
  「是啊…」

  「よし、野球しようぜ」
  「好,來打棒球吧。」

  「たった今、長旅から帰ってきたところなんだけど」
  「但是我剛剛才旅行回來耶。」

  「てめぇ、早苗をデートに誘っておいて、俺の誘いは断るってか」
  「你這傢伙,和早苗約會就可以,和我打棒球就不行嗎?」

  「いや、や、やるよ…やればいいんだろ…」
  「知、知道了…我打總可以了吧…」

  「おぅっ」
  「喔──」



  「よーし、汐よっ! てめぇの親父の無様な姿をその目に焼きつけるがいい!」
  「好,汐!好好看清楚你那老爸沒用的樣子吧!」

  「こらっ、嫌なものを焼きつけさせるなっ!」
  「喂!別讓她看那種東西!」

  「そりゃ、おまえ次第だろっ。打てばいいんだからな!」
  「那就全看你自己了,只要能打到的話就沒問題了!」

  「そりゃそうだけどっ…」
  「話是這麼說沒錯…」


  「汐はどちらが勝つと思う?」
  「汐覺得哪邊會贏?」


  「…あっきー」
  「…阿秋」

  「マジっすかっ!」
  「真的假的呀!」

  「ふんっ、あいつは俺の剛腕を見て育ったんだぜ」
  「哼哼,那孩子可是看著我的剛腕長大的。」

  「よし、じゃあ、俺は最初の父親の姿として、その剛腕から繰り出される球を打ってや
  「好,那就讓我首次展現父親的英姿吧,把那剛腕投出的球打出去!」

  「ふっ、笑止」
  「哼,可笑。」

  「こいっ」
  「來吧。」

  オッサンがモーションに入る。
  大叔擺好架勢。
  1…
  一…
  2の…
  二…

  「3っ!」
  「三!」

  カィーーーーーーーンッ!
  鏘────────!
  快音を残して、白球は空に消えた。
  清脆的聲響還殘留著,白球已消失在空中。

  「なっ…んなアホな…」
  「什…怎麼可能…」

  「アホはあんただよ…」
  「笨的人是你才對…」

  パリーーン。
  啪啦──(打破玻璃)。
  アホはふたりだった。
  兩個人都是笨蛋。


  その日は、古河の家に泊まった。
  那天,我住在古河家。
  食卓には、パーティーのように豪勢な夕食が並んで、みんなで食べて…
  晚餐的時候,桌上的料理如同宴會般豐盛。
  俺とオッサンは酒を飲んで…大声で騒いで…
  我和大叔喝著酒…大聲喧鬧。
  楽しい夜だった。
  真是個愉快的夜晚。

  ………。
  ………。
  ……。
  ……。
  …。
  …。

  夜…
  晚上…。


  話し声が聞こえて、目が覚めた。
  聽到了說話聲,我睜開眼睛。
  酔いつぶれて…そのまま寝てしまったのだろう…
  喝醉了之後,就這樣睡著了嗎…。
  電気は消えていた。
  電燈已經關掉了。
  声は…オッサンと早苗さんのものだった。
  剛才的聲音…是大叔和早苗阿姨吧。

  「早苗よ…」
  「早苗啊…」
  「おまえも…人のことは言えねぇだろ…」
  「你也…不要只顧著說別人…」
  「おまえだって…」
  「你明明也…」
  「あの日から泣いてねぇ…」
  「從那天起一直沒有哭過吧…」

  「よく、知ってますね」
  「你很清楚呢。」

  「あたりまえだろ…俺様を誰だと思ってんだ…」
  「那是當然的…你以為本大爺是什麼人…」

  「わたしは…」
  「我…」
  「やることがありましたから…」
  「一直想為他們做點什麼…」
  「だから、よかったです…」
  「所以,現在能這樣真是太好了…」
  「自分を見失わないですみました…」
  「終於沒有迷失了自己…」

  「でも…それも終わっちまったな…」
  「不過…總算是結束了…」

  「はい…」
  「嗯…」

  「5年かよ…」
  「五年了啊…」
  「長い…お勤めだったな…」
  「這麼長的時間…你一直都在努力著呢…」

  「はい…」
  「嗯…」

  「ご苦労さん」
  「辛苦了。」

  「いえ…」
  「沒什麼…」
  「わたしたちは…家族ですから」
  「因為我們是…一家人啊。」

  「ああ…そうだな…」
  「嗯…是啊…」

  「はい…」
  「嗯…」

  「だから、もう、泣け」
  「所以,現在你可以哭了。」

  「何がです…?」
  「為什麼…?」

  「おまえは、よくやった」
  「你已經做得很好了。」
  「今度はおまえが泣く番だ」
  「現在已經是你可以哭的時候了。」
  「どうしようもなくなっても…」
  「無論何時何地…」
  「俺が助ける」
  「都有我在。」
  「おまえが泣きやむまで、そばにいてやる」
  「直到你哭夠為止,我都會一直陪在你身旁。」
  「だから、泣け」
  「所以,哭吧。」

  「………」
  「………」

  その日、初めて、俺は早苗さんの弱さを知った。
  那一天,我第一次看到早苗阿姨脆弱的一面。
  子供のように泣く、早苗さん…
  像小孩子般哭泣著的早苗阿姨…
  そして、それを何も言わず見守るオッサン…
  還有,默默地守護在旁邊的大叔…
  そのふたりに俺は、一生の家族でいることを誓った。
  我發誓,這一生都會做他們的家人。

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