以下翻譯源自「光坂高校中文部漢化組」,部分語句我有再做修正。
深藍色的部分是朋也的台詞,藍色的部分是直幸的台詞,深紅色的部分是早苗和汐的台詞,紅色的部分是秋生的台詞,黑色則是內心獨白。
(BGM:Ana)

「おかえりなさい」
「歡迎回來。」
早苗さんは笑顔で、そう俺を出迎えた。
早苗阿姨帶著笑容迎接我們。
「楽しかったですか?」
「玩得開心嗎?」
そういうことをのうのうと訊けるところが、この人の美点なのだろうか…。
能夠輕鬆地問出這種問題,正是早苗阿姨的優點吧…。
「早苗さん」
「早苗阿姨。」
「はい」
「嗯。」
「今度、デートしてくださいね」
「下次和我約會吧。」
「はい?」
「啊?」
「だって、約束が違ったじゃないですかっ…いきなり急用で行けないだなんて」
「因為你違反了約定…明明說過不會突然跑掉。」
「俺、早苗さんと旅行できるの楽しみにしてたんですから」
「我當初可是很期待和早苗阿姨一起去旅行的。」
「はいはい、埋め合わせはいくらでもしますよ」
「好好,要怎麼補償都可以。」
「お願いしますよ、ったく…」
「真是的,那就說定囉…」
「あ、それと」
「啊,還有。」
「はい」
「嗯。」
「今日から汐は俺と一緒にアパートで暮らしますから」
「從今天開始我就要將汐接到公寓去一起住了。」
「はいっ」
「好的。」

俺は、勇気を持って、そこに立っていた。
我終於鼓起勇氣,站立在這裡。
渚の部屋。
渚的房間。
整頓はされているが、あの頃のままだった。
現在仍保持著和那個時候一模一樣,是因為有人一直在整理吧。
あの日以来、引き取ってもらっていた、だんごのぬいぐるみを抱え上げる。
我抱起了從那天開始就沒有再拿出來過的糰子布娃娃。
そして、その中に顔を埋めた。
然後,將臉埋在裡面。
この匂いは渚の匂いだろうか…。
這個味道,是渚嗎…。
遠いあの日の、渚の匂いだろうか…。
很久以前的,渚的氣味…。
目を閉じれば、帰れる気がした。
閉上眼睛,好像回到了從前。
いつも隣に渚が居てくれた頃に。
無論何時都有渚陪在身邊的那段時光。
でも、そんな夢、もう見たくなかった。
不過,我再也不會作那樣的夢了。
汐が置いてきぼりになる。
因為有汐在我身邊。
現実をしっかり見据えていかなければ…。
必須看清現實。
だから、目を見開いたままで…進み出した時間を、痛みのように感じていた。
所以,我睜開了眼睛…已經逝去的那段時光,讓我感覺到陣陣痛楚。
「朋也さん」
「朋也。」
声がして、ようやく俺は痛みから解放された。
一道聲音把我從痛楚中解放了出來。
「どうしましたか」
「怎麼了嗎?」

早苗さんだった。
是早苗阿姨。
「早苗さん…」
「早苗阿姨…」
「それ持っていきますか」
「要把那個布偶帶過去嗎?」
「あ、はい…」
「嗯,是的…」
「いいですか」
「可以嗎?」
「もちろんです。家族ですから、三つとも持っていってください」
「當然可以,因為糰子們是一家人,所以三個一起拿過去吧。」
「はい、そうさせてもらいます」
「嗯,我也這麼打算。」
思い出が、思い出であるように。
回憶永遠只是回憶。
「早苗さん…」
「早苗阿姨…」
「はい」
「嗯。」
「すみませんでした、長い間…」
「長時間以來,抱歉了…」
「はい?」
「嗯?」
「俺がふがいないばっかりに…」
「我真的很沒用…」
「汐を…ずっと押しつけたままにして…」
「一直把汐丟在一旁不管…」
「俺が父親として、自覚を持てるようになったのも…結局、早苗さんのおかげで…」
「我能找回身為父親的自覺…也是托早苗阿姨的福…」
「本当に…早苗さんには一生、頭が上がらないっす」
「真的…早苗阿姨永遠都是高於我的存在。」
「いえ…わたしは何も」
「不…其實我什麼都沒有做。」
「本当にあいつ…いい子に育ってました…」
「那孩子能健康地成長著…」
「全部、早苗さんとオッサンのおかげです…」
「也全多虧早苗阿姨和大叔的幫忙…」
「でも、これからは、ちゃんと俺の手で育てます」
「不過,從今以後,我會用自己的雙手好好養育她。」
「渚のように、思いやりがあって、そして、強い子に」
「讓這孩子成長得和渚一樣堅強。」
「頑張ってくださいね」
「請加油吧。」
今日までの日々、どれだけ大変だっただろう。
直到今天為止,早苗阿姨一定也過得不容易吧。
ずっと押しつけていた俺に笑顔でエールを送ってくれるなんて。
就算這樣,也還是一直鼓勵著丟下汐不管的我。
俺はこれからの人生、どうしていけば、恩返しができるだろう。
今後要怎麼做,才能報答早苗阿姨的這份恩情呢。
「何か…何でもいいですから、俺にできることがあればやりますから…」
「如果…如果有我能做到的事,無論是什麼,請一定要讓我幫忙…」
「はい?」
「嗯?」
「一生かけて、恩返ししたいです」
「我要用一生來報答您的恩情。」
「なら、幸せになってください」
「那麼,請幸福地生活下去。」
ああ…
是啊…
早苗さんは、いつだってそう。
早苗阿姨就是這樣的一個人。
いつだって、家族の幸せを思い、そして家族の幸せと共に幸せになれる人だった。
不管什麼時候,都希望家人能夠幸福,並以此作為自己的幸福。
この家族はみんなそうだ。
這個家的人都是這樣。
オッサンだって同じことを言ってくれるだろう。
大叔也一定會說出同樣的話吧。
もし、渚が生きていたとしたら…やはり同じことを。
如果渚還在的話,也一定會這麼說吧。
俺も仲間に入れるだろうか。
我也能成為他們那樣的人嗎。
人を幸せにして、共に幸せになる家族の仲間に。
像他們那樣,讓他人幸福,並以此作為自己的幸福。
今日からはなれるだろうか。
從今天開始一定能做到吧。
幸せにしたい小さな家族と共に。
只要在這個追求幸福的小家庭中,一直生活下去。
「俺、幸せになりますから…汐と一緒に…」
「我一定會和汐一起…幸福地生活下去…」
「はいっ」
「嗯。」
「はは…」
「哈哈…」
「何回も言ってますけど、また言いますね」
「雖然說過了好多次了,但我還是要再說一遍。」
「俺、早苗さんのこと大好きっすよ」
「我非常喜歡早苗阿姨喔。」
ばんっ!
碰!

「てめぇ、人の嫁を口説いてんじゃねぇよーーーっ!」
「你這傢伙,竟敢勾引別人的老婆────!」
耳元で大声。オッサンがふすまを壊すような勢いで開いていた。
大叔在我耳邊大吼,差點將我耳朵震聾。
「あ、いや…今のはその女性として好きじゃなくて、人として…」
「啊,不是…剛才說的喜歡不是指作為女性,而是指作為一個人的她…」
「え…女性としてのわたしは好きじゃないんですか?」
「咦…不喜歡作為女性的我嗎?」
「いや、好きっす」
「不,也是很喜歡。」
「てめえぇぇーーーーーーっ!」
「你這傢伙───────!」
「い、いや…その、なんていうのかな、ふたりきりでどうこうしたいっていう好きじゃ」
「不、不…該怎麼說呢,不是想要兩個人獨處做什麼事情的那種喜歡。」
「さっき、デートに誘われました」
「剛剛還邀我去約會呢。」
「あ、そうでしたね」
「啊,是這樣呢。」
「ぐああぁーーーーっ! ジェラシィィィーーーーーーっ!」
「咕啊啊啊────! 好嫉妒啊啊啊──────!」
頭を抱えて、床を転げ回る。
大叔抱著頭,在地上打滾。
「冗談ですよ、秋生さん。本当ですけど」
「開玩笑的喔,秋生,雖然都是真的。」
「ぜんぜんフォローになってないっすよ」
「這樣的解釋一點都不會有作用。」
「ほらほら、秋生さん。わたしは一生、秋生さんについていきますから」
「好了好了,秋生,我一生都會陪在你身邊的喔。」
「本当か…?」
「真的嗎…?」
「はいっ」
「嗯。」
「だから、朋也さんとも仲良くさせてくださいね」
「所以,請和朋也好好相處吧。」
「ちっ…そういうんなら、仕方ねぇな…心は痛むが、目を瞑ろう」
「唼…既然這麼說了,沒辦法…我就睜一隻眼閉一隻眼吧。」
ようやく立ち上がる。
大叔總算站起來了。
「久しぶりだな、小僧」
「好久不見了,小子。」
「あ、ああ…そうだな」
「啊、是啊…好久不見了。」
立ち直りの早い人だった。
這個人恢復得好快。
「なんだ、死んだ魚みたいな目ぇしてた奴が、復活してるじゃねぇか」
「怎麼啦,你這總是掛著雙死魚眼的傢伙,終於肯振作起來了嗎?」
「そうかな…」
「是啊…」
「よし、野球しようぜ」
「好,來打棒球吧。」
「たった今、長旅から帰ってきたところなんだけど」
「但是我剛剛才旅行回來耶。」
「てめぇ、早苗をデートに誘っておいて、俺の誘いは断るってか」
「你這傢伙,和早苗約會就可以,和我打棒球就不行嗎?」
「いや、や、やるよ…やればいいんだろ…」
「知、知道了…我打總可以了吧…」
「おぅっ」
「喔──」

「よーし、汐よっ! てめぇの親父の無様な姿をその目に焼きつけるがいい!」
「好,汐!好好看清楚你那老爸沒用的樣子吧!」
「こらっ、嫌なものを焼きつけさせるなっ!」
「喂!別讓她看那種東西!」
「そりゃ、おまえ次第だろっ。打てばいいんだからな!」
「那就全看你自己了,只要能打到的話就沒問題了!」
「そりゃそうだけどっ…」
「話是這麼說沒錯…」

「汐はどちらが勝つと思う?」
「汐覺得哪邊會贏?」

「…あっきー」
「…阿秋」
「マジっすかっ!」
「真的假的呀!」
「ふんっ、あいつは俺の剛腕を見て育ったんだぜ」
「哼哼,那孩子可是看著我的剛腕長大的。」
「よし、じゃあ、俺は最初の父親の姿として、その剛腕から繰り出される球を打ってや
「好,那就讓我首次展現父親的英姿吧,把那剛腕投出的球打出去!」
「ふっ、笑止」
「哼,可笑。」
「こいっ」
「來吧。」
オッサンがモーションに入る。
大叔擺好架勢。
1…
一…
2の…
二…
「3っ!」
「三!」
カィーーーーーーーンッ!
鏘────────!
快音を残して、白球は空に消えた。
清脆的聲響還殘留著,白球已消失在空中。
「なっ…んなアホな…」
「什…怎麼可能…」
「アホはあんただよ…」
「笨的人是你才對…」
パリーーン。
啪啦──(打破玻璃)。
アホはふたりだった。
兩個人都是笨蛋。

その日は、古河の家に泊まった。
那天,我住在古河家。
食卓には、パーティーのように豪勢な夕食が並んで、みんなで食べて…
晚餐的時候,桌上的料理如同宴會般豐盛。
俺とオッサンは酒を飲んで…大声で騒いで…
我和大叔喝著酒…大聲喧鬧。
楽しい夜だった。
真是個愉快的夜晚。
………。
………。
……。
……。
…。
…。
夜…
晚上…。

話し声が聞こえて、目が覚めた。
聽到了說話聲,我睜開眼睛。
酔いつぶれて…そのまま寝てしまったのだろう…
喝醉了之後,就這樣睡著了嗎…。
電気は消えていた。
電燈已經關掉了。
声は…オッサンと早苗さんのものだった。
剛才的聲音…是大叔和早苗阿姨吧。
「早苗よ…」
「早苗啊…」
「おまえも…人のことは言えねぇだろ…」
「你也…不要只顧著說別人…」
「おまえだって…」
「你明明也…」
「あの日から泣いてねぇ…」
「從那天起一直沒有哭過吧…」
「よく、知ってますね」
「你很清楚呢。」
「あたりまえだろ…俺様を誰だと思ってんだ…」
「那是當然的…你以為本大爺是什麼人…」
「わたしは…」
「我…」
「やることがありましたから…」
「一直想為他們做點什麼…」
「だから、よかったです…」
「所以,現在能這樣真是太好了…」
「自分を見失わないですみました…」
「終於沒有迷失了自己…」
「でも…それも終わっちまったな…」
「不過…總算是結束了…」
「はい…」
「嗯…」
「5年かよ…」
「五年了啊…」
「長い…お勤めだったな…」
「這麼長的時間…你一直都在努力著呢…」
「はい…」
「嗯…」
「ご苦労さん」
「辛苦了。」
「いえ…」
「沒什麼…」
「わたしたちは…家族ですから」
「因為我們是…一家人啊。」
「ああ…そうだな…」
「嗯…是啊…」
「はい…」
「嗯…」
「だから、もう、泣け」
「所以,現在你可以哭了。」
「何がです…?」
「為什麼…?」
「おまえは、よくやった」
「你已經做得很好了。」
「今度はおまえが泣く番だ」
「現在已經是你可以哭的時候了。」
「どうしようもなくなっても…」
「無論何時何地…」
「俺が助ける」
「都有我在。」
「おまえが泣きやむまで、そばにいてやる」
「直到你哭夠為止,我都會一直陪在你身旁。」
「だから、泣け」
「所以,哭吧。」
「………」
「………」
その日、初めて、俺は早苗さんの弱さを知った。
那一天,我第一次看到早苗阿姨脆弱的一面。
子供のように泣く、早苗さん…
像小孩子般哭泣著的早苗阿姨…
そして、それを何も言わず見守るオッサン…
還有,默默地守護在旁邊的大叔…
そのふたりに俺は、一生の家族でいることを誓った。
我發誓,這一生都會做他們的家人。