以下翻譯源自「光坂高校中文部漢化組」,部分語句我有再做修正。
深藍色的部分是朋也的台詞,深紅色的部分是渚和風子的台詞,深灰色的部分是公子的台詞,淺紅色的部分是早苗的台詞,黑色則是內心獨白。
(BGM:渚~坂の下の別れ)
眩しい光の中にいた。
被炫目的光芒所包圍。
今まで暗いところにいたから、目が慣れていないだけだ。
因為至今為止都在很暗的地方,眼睛還無法適應。
すぐ、まぶしさは薄らぎ、背景が陰影を作り始める。
很快,光線暗淡了下來,四周的景色呈現在眼前。
そこは、あの場所だった。
這裡是,那個地方。

校門の坂の下。
校門前的坡道下。
そこに、またあいつはいた。
她又站在那裡了。
じっと、高くにある校門を見上げていた。
定睛望著高處的校門。
俺は声をかけるのをためらった。
我猶豫著要不要去和她說話。
どうしてか、わからなかったけど…。
為什麼會猶豫,我也不太清楚…
何を考えているのだろう。あいつは、時折うつむいて、ため息をついていた。
她是在考慮什麼吧。不時地低頭嘆氣。
ずいぶん、時間が経った。
過了一段時間後。
あいつは…校門に背を向けるように振り返った。
她…轉過身來,背對著校門。
俺のほうを見た。
看見了我。
そして、歩き出す。
然後邁開腳步。
見知らぬ俺の脇を抜けて。
默默地從我身邊經過。
…声をかけなければ。
…如果不和她說話的話。
でも…
但是…
そうしないほうが良かったんじゃないのか…。
不去理她會不會比較好…。
俺なんかと出会わなかったほうが…
沒有與我相遇…
このまま、別々の道を歩いたほうが、良かったんじゃないのか。
就這樣走上不同的道路,會不會比較好呢。
だけど…
但是…
俺は…
我…
…俺はっ…
…我…
「…渚っ!」
「…渚!」
その名を叫んでいた。
叫出了那個名字。
「俺は、ここにいるぞっ!」
「我在這裡啊!」
「………」
「………」
渚がもう一度、振り返る。
渚又再一次轉過身來。
俺の顔を見た。
看著我的臉。

「…よかったです」
「…太好了。」
「声かけてもらえて」
「向我說話了。」
「そうかよ…」
「是啊…」
「もしかしたら、朋也くん…わたしと出会わなければよかったとか…」
「或許朋也君…覺得還是不要與我相遇比較好…」
「そんなこと思ってるんじゃないかって…」
「我一直這麼擔心著…」
「すごく不安でした…」
「非常地不安…」
「………」
「………」
「でも、わたしは、朋也くんと出会えてよかったです」
「不過,我能與朋也君相遇真是太好了。」
「とても、幸せでした」
「非常地幸福。」
「そうかよ…」
「是啊…」
「だから、どうか…」
「所以請你…」

「もう、迷わないでください」
「不要再迷惘了。」
「これから先、どんなことが待っていようとも…」
「無論前方有什麼樣的事物在等待…」
「わたしと出会えたこと、後悔しないでください」
「請不要後悔與我相遇。」
「ずっと…いつまでも、強く生きてください」
「一直…永遠堅強地活下去。」
「………」
「………」

「ダメ、でしょうか…」
「不行嗎…」
「………」
「………」
「いや…」
「不…」
「わかった…後悔しない…」
「我知道了…我不會後悔…」
「おまえと出会えたこと、胸を張って…生き続ける」
「與你相遇以來,我會挺起胸膛…繼續活下去。」

「そうですか…」
「是嗎…」
「ありがとうございます」
「謝謝你。」
にっこりと微笑んだ。
渚輕輕地笑了。
「じゃ、いこうか」
「那麼,走吧。」
「はい」
「嗯。」
俺たちは坂を登っていく。
我們一起登上了坡道。
「朋也くんも、だんご大家族、好きになってほしいです」
「希望朋也君也能喜歡糰子大家族。」
「そうだな、考えておくよ」
「是嗎,我會考慮的。」
「はいっ」
「嗯。」
見上げる坂の向こうは…光に包まれていた。
抬起頭來,坡道的前方…被一片光芒所包圍。
「えへへ…」
「欸嘿嘿…」
渚の笑顔が…
渚的笑容…
大好きな笑顔が…消えていく。
最喜歡的笑容…正在逐漸消失。
光がまぶしくて、まぶしくて…。
光越來越耀眼…。
待ってくれ…。
等一下…。
消えないでくれ…。
不要消失…。
…渚ぁっ!
…渚!
一際まぶしい光が…自分の手の中にあった。
一道格外耀眼的光芒…出現在我的手中。
包み込むようにして。
好像要將我包圍一般。
温かかった。
很溫暖。
声がして、手を引かれた気がした。
伴隨著某種聲音,感覺手好像被誰拉著。
もう、光は…全身を包んでいた。
光已經…包圍了我的全身。
(BGM:幻想)
[b] 「お連れしましょう…」[/b]
[b] 「讓我帶你一起去吧…」[/b]
[b] 「この町の、願いが叶う場所に」[/b]
[b] 「這座小鎮,實現願望的地方。」[/b]
[b] 「ああ…」[/b]
[b] 「啊啊…」[/b]
[b] 今、終わる。[/b]
[b] 現在,終於結束了。[/b]
[b] 町の思いに連れられて…[/b]
[b] 乘載著小鎮的思念…[/b]
[b] その長い、長い旅が。[/b]
[b] 那趟長長的、長長的旅程。[/b]
[b] 手を伸ばす。[/b]
[b] 伸出手。[/b]
[b] 無数の…光と共に。[/b]
[b] 無數的…光輝共舞。[/b]
[b]渚エピローグ[/b]

………。
………。
…掴んでいた。
…握住了。
渚の手を。
渚的手。
消えたと思った、この手を。
本以為已經消失的這雙手。
その先…じっと、渚が俺の顔を見ていた。
眼前…渚正看著我的臉。

(BGM:渚~坂の下の別れ)
「朋也くん…」
「朋也君…」
渚の声。
渚的聲音。
大好きな人の声。
最喜歡的人的聲音。
「渚…」
「渚…」
返す声はかすれていた。
回答的聲音已經沙啞不堪了。
「どうしましたか、朋也くん…」
「怎麼了呢,朋也君…」
「いや、なにも…」
「不,沒什麼…」
手を強く握る。
緊緊握住那雙手。
渚も強く、握り返してくれる。
渚也緊緊地回握住我的手。
「ありがとうございます、朋也くん」
「謝謝你,朋也君。」
「なにが…」
「為什麼要謝我…」
「ずっと、握っていてくれて…」
「一直都緊握著我的手…」
「いや…こんなことぐらいしかできないしさ…」
「不…我能做到的也只有這件事了…」
「ありがとうございます…」
「謝謝你…」
その言葉を繰り返した。
又重複了這句話一遍。

「よく頑張りましたね」
「真的很努力呢。」
背中で八木さんの声がした。
背後傳來了八木小姐的聲音。
おまえさんもよくやってくれた、ありがとよ、とオッサンが礼を言っていた。
「您也幫了大忙,謝謝啦」大叔也如此道謝。
「朋也さん、汐を産湯につけてあげてくれませんか」
「朋也,由你來幫汐洗澡好嗎?」
「ああ、はい」
「嗯,好的。」
そう、それは俺の最初の仕事だったはずだ。
沒錯,這是我所應該完成的第一件工作。
オッサンが湯を張ってくれたベビーバスに、俺はそっと汐をつけた。
我將汐慢慢放入由大叔裝滿熱水的嬰兒浴盆裡。
「朋也くん、がんばってください」
「朋也君,加油。」
渚も見守ってくれている。
渚也在一旁觀看。
「ああ、任せろ」
「啊啊,交給我吧。」
といっても、緊張する…。
雖是這麼說,仍然很緊張…。
「首に手を添えてあげてくださいね」
「要扶著她的頭喔。」
「左手で支えながら、右手でお湯をかけるんです」
「用左手扶著,然後用右手幫她洗澡。」
そう早苗さんが教えてくれる。
早苗阿姨這麼指示著我。
言われたとおり、小さな体にぬるいお湯をかけていく。
按照她所說的方法,用溫水清洗著這小小的身體。
「頭はまだ濡らさないほうがいいですね」
「現在最好還不要把頭弄濕。」
「ガーゼで拭いてあげてください」
「用布幫她擦一擦吧。」
そうして汐の体を洗い終える。
就這樣幫汐洗好了澡。
柔らかいタオルで撫でるように拭き、肌着に包む。
用柔軟的毛巾輕輕擦拭後,將她裹了起來。
小さくて、容易く壊れてしまいそうな存在…
幼小、又纖弱的存在…
でも、その奥には、命がある。
但是裡面,蘊含著生命。
まっさらで、逞しい命だ。
堅強又朝氣蓬勃的生命。
(ああ…)
(啊啊…)
その胸に抱いて、俺は気づいた。
將她抱在懷中,我才察覺到。
(なんて、強いんだろう、こいつは…)
(這孩子是多麼的堅強…)
こいつが、これから歩んでいく道。
這孩子今後所步出的道路。
それがどんな険しいもので…
無論有多麼艱難…
そして、どんな長いものであっても…
無論有多麼漫長…
きっと、強く生きていく。
她都一定能堅強地走下去。
そんな気がした。
我這麼堅信著。
(そう…渚の子だもんな…)
(沒錯…因為這是渚的孩子…)
(強いに決まってるよな…)
(一定會很堅強的…)
「朋也くん、おつかれさまでした」
「朋也君,辛苦你了。」
渚のねぎらいの声。
渚的聲音慰勞著我。
「朋也くん」
「朋也君」
その後、何かに気づいたように俺の名を呼ぶ。
而後,好像發現了什麼一般,又呼喚了我的名字。
「どうした」
「怎麼了?」
「窓の外、見てください」
「快看窗戶的外面。」
「とても、きれいです」
「非常漂亮。」
「え…?」
「咦…?」
俺は窓によっていき、カーテンを開けはなった。
我走到了窗邊,拉開了窗簾。

雪だ…。
是雪…。
春に?
在春天?
いや…
不對…
…光だ。
…是光。
たくさんの、光だ。
很多的光。
「もし…」
「如果…」
「町に人と同じように、意志や心があるとして…」
「小鎮和人一樣,擁有意志和心靈…」
「そして、そこに住む人たちを幸せにしようって…」
「並且,想讓住在這裡的人們幸福…」
「そんな思いで、いるとしたら…」
「如果有這樣的想法的話…」
「こんな奇跡も、そんな町のしわざかもしれないです」
「這樣的奇蹟,說不定就是這樣的小鎮所創造的。」
いや…奇跡はこれからたくさん起こるのだろう。
不…以後還會有更多的奇蹟發生。
そんな気がしていた。
我有這種預感。
「でも、それは奇跡じゃないですよね」
「但是,這並不是奇蹟吧。」
「町を大好きな人が、町に住み…」
「最喜歡小鎮的人們,居住在小鎮…」
「人を好きな町が、人を愛する…」
「喜歡人們的小鎮,關愛著人們…」
「そんな、誰にでもある感情から生まれるものです」
「那是從大家這種共同的感情所產生而出的。」
「この町だけじゃないです」
「不只有這座小鎮才有。」
「どんな町だって、そうです」
「無論哪座小鎮都是這樣的。」
「わたしたちは町を愛して、町に育まれてるんです」
「我們大家愛著小鎮,同時被小鎮所孕育著。」
「そう思います」
「我是這麼想的。」
「なぁ…」
「那麼…」
「町は、大きな家族か」
「小鎮就是一個大家族了?」
「はい。町も人も、みんな家族です」
「是的。小鎮和人們,大家都是一家人。」
「そっか…」
「是嗎…」
「だんご大家族です」
「是糰子大家族。」
ああ…そうか。
啊啊…是嗎。
そうだったのか。
是這樣啊。
渚はもしかしたら、出会った頃から…
或許渚從相遇的那時候開始…
いや、もっと昔から気づいていたのだろう。
不,在更早以前就體會到這點了吧。
だから、渚は誰も嫌いにならない。
所以,渚不討厭任何人。
誰のためでも、一生懸命に頑張る。
而是為了任何人而拼命努力。
それは、家族だからだ。
因為,大家都是一家人。
「朋也くんも、そろそろ、だんご大家族、好きになってほしいです」
「朋也君,差不多也該喜歡上糰子大家族了。」
「もう十分、好きだよ」
「已經非常喜歡了。」
「本当ですかっ」
「真的嗎?」
「ああ」
「嗯。」
「じゃあ、今から、汐ちゃんのために、歌ってあげましょう」
「那麼,為了小汐,現在一起唱歌給她聽吧。」
「マジ…?」
「真的假的…?」
「はい」
「嗯。」
「だんごっ…だんごっ…」
「糰子…糰子…」
ひとりで歌い始める渚。
自己一個人唱起歌的渚。
思わず笑ってしまう。
我不禁笑了出來。
そして、俺も途中から合わせて歌った。
然後唱到一半時,我也跟著合唱起來。
ずっとずっと歌っていよう。
一直一直地唱著。
今日からの思い出を…
為了從今天開始…
この子と…
與這孩子…
この町のために。
和這座小鎮共創的回憶。

[b]「小さなてのひら」[/b]
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作詞/作曲:麻枝准 編曲:戸越まごめ
歌:riya

遠くで 遠くで 揺れてる 稲穂の海

穂をあげ 穂をあげ 目指した 思い出へと



僕らは 今日までの 悲しいこと全部覚えてるか 忘れたか

小さな手にもいつからか僕ら追い越してく強さ
熟れたブドウの下泣いてた日から歩いた

小さな手でも離れても僕らはこの道行くんだ
いつか来る日は一番の思い出をしまって
季節は移り もう冷たい風が
包まれて眠れ あの春の歌の中で
小さな手にもいつからか僕ら追い越してく強さ
濡れた頬にはどれだけの笑顔が映った
小さな手でも離れても僕らはこの道行くんだ
そして来る日は僕らも思い出をしまった

小さな手でもいつの日か僕ら追い越して行くんだ
やがて来る日は新しい季節を開いた
