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最終回「小さな手のひら」(原作台詞版)(下)

樓主 Amory amory626
[b]エピローグ[/b]

  (BGM:田舎小径)

  「ほら、そんなにヘソ曲げないの」
  「好了,別鬧彆扭了。」

  「曲がりまくりです」
  「就要鬧彆扭。」


  「さっきの人はとても失礼です」
  「剛才那個人太失禮了。」
  「風子、小学生じゃないです」
  「風子才不是小學生。」


  「ふぅちゃん、体小さいから、間違えられても仕方がないよ」
  「小風身體很嬌小,被誤會也是沒辦法的事情呀。」

  「体が小さくても、大人の風格で気づいてほしいです」
  「即使身體很嬌小,也希望他能發覺我作為大人的風度。」

  「ふぅちゃん、自分が思ってる以上に大人の風格ないよ?」
  「小風,你可是比自己想像得更沒有大人的風度喔?」

  「今の言葉、胸に突き刺さりました」
  「剛才那句話,刺痛我的心了。」
  「風子、傷つきました」
  「風子,受到傷害。」
  「もう、傷モノです」
  「已經千瘡百孔了。」

  「ヘンな言葉、使わないの」
  「不要說奇怪的話。」

  「風子、大人です」
  「風子已經是大人了。」

  「あ、それじゃない? 自分のことを風子って言うのが、子供っぽく思われる原因なの」
  「啊,就是那個原因吧?你稱呼自己是風子,大概就是你被當成小孩子的原因。」

  「なんて言えばいいですか」
  「那該怎麼說呢?」
  「アタイ、ですか」
  「是『偶』嗎?」
  「ねぇ、アタイ、もう十分大人なんだよ…ですか」
  「喂,偶已經夠成熟了…嗎?」
  「エッチですっ」
  「好變態喔。」

  「自分で言って、自分で突っ込まないの」
  「不要自己吐自己的槽。」
  「普通に、わたし、でいいと思うよ?」
  「很普通地說『我』就可以了?」

  「わたし、ですか」
  「是『我』嗎?」
  「ねぇ、わたし、もう十分大人なんだよ…ですか」
  「喂,我已經夠成熟了…嗎?」
  「エッチですっ」
  「好變態喔。」

  「そのセリフだと、どう言ったって、エッチだと思うよ」
  「那句話不管怎麼說,聽起來都會很變態的。」

  「風子、お腹がすきました…」
  「風子肚子餓了…」

  「もう、諦めたんだね…」
  「已經放棄了啊…」

  「ファミリーレストランに行きたいです」
  「想去家庭餐廳。」

  「うん、検査終わってから、いこうね」
  「嗯,做完檢查就去。」

  「もう、風子、体、どこも悪くないです」
  「風子的身體已經沒問題了。」
  「なので、今から行きます」
  「所以,現在就去吧。」

  「ダメっ」
  「不行。」

  「早くいかないと、ハンバーグがなくなってしまいますっ」
  「再不快點去漢堡就沒了。」

  「たくさんあるから、大丈夫」
  「漢堡有很多的,不用擔心。」

  「一週間前からみんながハンバーグを頼み続けていたら、なくなりますっ」
  「要是大家從一週前就開始買漢堡的話,就會賣完的。」

  「そんな偶然ないから、大丈夫」
  「放心,才不會那麼巧呢。」

  「そう言って、風子に検査を受けさせるつもりですっ」
  「想用這些藉口來讓風子接受檢查嗎?」

  「ふぅちゃんが、そう言って、逃げようとしてるだけじゃない」
  「小風才是在找那些藉口來逃避檢查吧。」

  「そうともいいます」
  「也可以這麼說。」

  「そうとしか言えないの」
  「只能這麼說。」

  「なかなか手厳しいです」
  「真是難對付啊。」
  「さすが、おねぇちゃんです」
  「不愧是姊姊。」

  「もう、ふぅちゃん…わけわかんないこと言って、あんまりお姉ちゃんを困らせないで」
  「真是的,小風…別老是說些莫名其妙的話來讓姊姊為難好嗎?」

  「時に風子のクレバーさは、人を傷つけてしまうそうです」
  「有時候風子的聰明才智是會讓人受傷的。」

  「言ってるそばから、わけわかんないこと言わないの」
  「不要在我的話剛說完的時候就說出那些莫名其妙的話來。」
  「ほら、もう、病院、すぐそこだよ?」
  「好了,醫院就快到了喔?」
  「ハンバーグがなくなってたら、お姉ちゃんが、作るから」
  「如果漢堡賣完了,姊姊還是可以做給你吃的。」

  「冷めない鉄製のお皿で出てきますか」
  「會用能保溫的鐵盤子裝嗎?」

  「出します、出します」
  「會的,會的。」

  「なら、仕方がないです…」
  「那,我就勉強接受吧…」

  「それにね、体が悪くなくても、健康かどうかをちゃんと定期的に調べないと」
  「而且,就算身體沒有不舒服,健康檢查也是得定期進行的。」
  「健康だって言われたら、安心して過ごせるでしょ?」
  「知道自己是健康的,才能安心地生活,不是嗎?」
  「風子が健康だって言われたら、お姉ちゃんも、安心できるから」
  「只要知道風子很健康,姊姊就很安心了。」
  「ね?」
  「對吧?」

  「………」
  「………」
  「風子…心配かけてますか」
  「風子…讓你擔心了嗎?」

  「え? ううん、そんなにはかけてないよ」
  「咦?不,沒這回事喔。」

  「全身解剖して、安心してくださいっ」
  「會把全身都解剖來檢查的,請安心吧。」

  「また、わけわからないこと言わないの」
  「又在說莫名其妙的話了。」
  「定期的に検査受けてくれるだけで、お姉ちゃんは安心」
  「只要你肯接受定期檢查,姊姊就安心了。」

  「そうですか…」
  「是嗎…」
  「では、早く行きます」
  「那就快點去吧。」
  「おねぇちゃん、歩くの遅いです」
  「姊姊走太慢了。」
  「ちゃっちゃと行きましょう」
  「快點走吧。」

  「ほんと、この子は、もう…」
  「唉,這孩子,真是的…」


  どすんっ。
  咚。

  「って、言ってるそばから、立ち止まらないで、ふぅちゃんっ」
  「別剛說完就停下來啊,小風。」

  「………」
  「………」

  「ふぅちゃん、今度は何?」
  「小風,這次又怎麼了?」

  「匂いがします」
  「有種味道。」

  「ハンバーグの?」
  「漢堡的?」

  「おねぇちゃんと一緒にしないでくださいっ」
  「別把風子想得跟姊姊一樣。」

  「今の、必死にふぅちゃんに合わせてみたんだけど」
  「剛才只是想附和一下小風的想法而已。」

  「失礼です。もう一度言い直すので、なんの匂いか訊いてください」
  「真是失禮,請再問我一次,這是什麼味道。」

  「はいはい」
  「是、是。」

  「匂いがします」
  「有種味道。」

  「なんの?」
  「什麼味道?」

  「この匂いは…そう」
  「這個味道…沒錯。」
  「…可愛い匂いです」
  「…是可愛的味道。」

  「それ、答えになってないよ?」
  「這不能算是回答吧?」

  「ニュアンスでわかってほしかったです」
  「真希望你能了解其中奧妙。」

  「なぞなぞ?」
  「猜謎嗎?」

  「失礼です。アートです」
  「真失禮,是藝術。」

  「また、わけわかんないこと言ってる。ふぅちゃん、自覚ある?」
  「又在說莫名其妙的話了,小風,你都沒有自覺嗎?」

  「おねぇちゃんは、学校の先生だったから現実的すぎるんです」
  「姊姊是學校的老師,所以太現實了。」

  「お姉ちゃんは、美術の先生だったの。アート。わかる?」
  「姊姊曾經是美術老師,這是藝術,知道嗎?」

  「なら、風子の言うこと、とらえてください」
  「那麼,把風子說的話好好品味一下。」

  「とらえどころがないです」
  「沒有可以品味的地方呀。」

  「そうですか」
  「是嗎?」
  「なら、現実至上主義のおねぇちゃんにわかりやすく言います」
  「那麼,為了讓現實至上主義的姊姊容易理解,我就說明一下吧。」

  「そうしてもらえると、助かります」
  「你能這麼做還真是幫了大忙呢。」

  「助けましょう」
  「就幫幫你吧。」
  「では、もう一度言うので、なんの匂いか訊いてください」
  「那我就再問一次,問我這是什麼味道。」

  「はいはい」
  「好、好。」

  「誰かがいます」
  「有什麼人在那裡。」

  「え?」
  「咦?」

  「え?じゃないです」
  「不是『咦』。」

  「質問変わってるよ? 今の質問に、なんの匂いか訊くの?」
  「問題怎麼變了,不是要問那是什麼味道嗎?」

  「そうです」
  「是的。」

  「それだとお姉ちゃん、ヘンな人だよ?」
  「那樣的話姊姊可就變成怪人了喔?」

  「大丈夫です。風子がフォローします」
  「沒關係,風子會把話接下去的。」
  「もう一度いきます」
  「再問一次。」

  「はい」
  「好。」

  「誰かがいます」
  「有什麼人在那裡。」

  「なんの匂い?」
  「什麼味道?」

  「きっと…風子に会いにきたんです」
  「一定是…為了見風子而來的。」

  「ぜんっぜん、フォローしてくれてないよね?」
  「根本就不是在接我的話啊?」

  「どうして、驚いてくれないんですか」
  「為什麼沒有感到驚訝啊。」
  「誰かが風子に会いにきたって言ってるんです」
  「風子都說有人要來見風子了。」

  「どうか、こんな子でも、たくさん友達ができますように…」
  「請保佑這孩子能交到很多朋友…」

  「もう一度いきます」
  「再說一次。」

  「お望み通りに」
  「就如你所願吧。」

  「誰かがいます」
  「有什麼人在那裡。」

  「なんの匂い?」
  「什麼味道?」

  「きっと…風子に会いにきたんです」
  「一定是…為了見風子而來的。」

  「えっ、どういうことですかっ」
  「咦,是怎麼回事呀?」

  「…可愛らしい匂いです」
  「…有種可愛的味道。」

  「もう文脈めちゃくちゃだよね」
  「文法已經亂七八糟了。」

  「そこで、眠っています」
  「就睡在那裡。」
  「誰かに起こされるのを待ってるんです」
  「等著有人去叫醒她。」
  「ですので…」
  「所以…」
  「いってきますっ」
  「我要過去了。」

  「えっ、ふぅちゃん、どこ行くのっ?」
  「咦,小風,你要去哪裡?」

  「おねぇちゃんも会いたかったら、早くきてください。あそこに生えてる木の下ですっ」
  「姊姊也想見見的話,就快點過來吧,就在那邊的那棵樹下。」

  「誰がいるのっ?」
  「誰在那裡嗎?」

  「わからないです」
  「還不知道。」
  「でも…」
  「但是…」
  「とても、可愛らしい子ですっ」
  「是非常可愛的孩子。」

  「ふぅちゃんってば」
  「小風!」
  「ふぅちゃーーーんっ」
  「小───風!」
  「ほんと、あの子は、もう…」
  「唉,這孩子,真是的…」


[b]  「いますか」[/b]
[b]  「你在嗎?」[/b]

[b]  「風子です」[/b]
[b]  「是風子喔。」[/b]

[b]  「あなたのお名前はなんていうんですか」[/b]
[b]  「你叫什麼名字呢?」[/b]

[b]  「教えてください」[/b]
[b]  「請告訴我吧。」[/b]

[b]  「風子とお友達になって、一緒に遊びましょう」[/b]
[b]  「和風子成為朋友,一起來玩吧。」[/b]

[b]  「楽しいことは…」[/b]
[b]  「快樂的事情…」[/b]

[b]  「…これから始まりますよ」[/b]
[b]  「…現在就要開始了。」[/b]











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